なぜ「フライヤー」が成功の半分を握っているのか
ショーダンスで華麗なリフト(持ち上げ技)を見ると、多くの人は持ち上げる側の力に感心します。しかし、それは誤解です。飛行の真の芸術は、持ち上げられる側(フライヤー)にあるのです。ただ持ち上げられるだけの生気のない体は、持ち上げる側にとっては実際の重さの2倍にも感じられ、ペア全体のバランスを崩す原因となります。フライヤーであるあなたは、運ばれるだけの受動的な荷物ではなく、構造全体を支える能動的な柱なのです。
そのための最も重要な基礎は、途切れることのない体の緊張感です。指先からつま先まで、体のあらゆる繊維がコントロールされた緊張状態になければなりません。関節が一つでも緩めば、力のラインは崩れてしまいます。体幹を安定させることで、パートナーにとって予測可能な動きが可能になり、体は羽のように軽く感じられるようになります。そうして初めて、単なる力任せの努力が、無重力のような芸術へと昇華するのです。







