映画のタイトルだけではレッスン内容は決まらない
『ダーティ・ダンシング』は映画であり、統一された定義のあるダンススタイルではありません。そのため、ダーティ・ダンシングのダンスコースには、いくつかの異なる目標が考えられます。映画のように踊りたいなら大切なのは、音楽や広告画像の演出だけではなく、最後にどんな踊りができるようになるかです。
特定のシーンをもとにしたレッスンでは、映画の中のある場面をお手本にします。フィナーレの「(I've Had) The Time of My Life」に合わせた場面の一部かもしれませんし、別のダンスシーンかもしれません。シーンをアレンジした振り付けでは、選んだジェスチャーや二人のやりとり、音楽の盛り上がりを残します。すべての動きを再現する必要はありません。
一方、マンボ (Mambo) の基礎を学ぶコースでは、リズム感や体重移動、ペアでの息の合わせ方を身につけます。踊りの材料にはなりますが、映画の振り付けが決まるわけではありません。自由な振り付けでは、選んだ動きを映画音楽に合わせて新たに組み合わせます。シーンを再現しなくても、その雰囲気を表現できます。
この3つの内容に優劣があるわけではありません。それぞれ異なる希望に応えるものです。映画やテレビ番組をお手本にしたダンスコースでも、作品名が示すのはまず出発点です。『ダーティ・ダンシング』の場合も、具体的なシーンか、基礎を学ぶ目標を明示して初めて、レッスン内容がはっきりします。


