即興がなじみのある動きを新たにつなぐ
フライブルク・イム・ブライスガウにおけるアルゼンチンタンゴ (Tango Argentino) の位置づけを考えるうえで、Mensabrunnenは具体的な手がかりになります。これまでの記述では、ここは自分たちで運営する屋外のダンススポットとして紹介され、アルゼンチンタンゴも踊られていました。ここが街の人々のダンスの場のひとつだったことは記録されていますが、現在の開催日や継続中の企画を示すものではありません。フライブルク・イム・ブライスガウのフォホー (Forró)を取り上げた記事でも、ここで踊られていたペアダンスが紹介されています。
実際にタンゴ (Tango) で目にするのは、たいてい事前に決められた振り付けではありません。ペアはその場で、歩く、体重を移す、方向を変える、回る、あるいは立ち止まるといった、なじみのある動きをつなぎます。だからといって、即興とは次々に新しいステップを考え出すことではありません。知っている選択肢の中から、その場に合うものを選ぶことです。
横への一歩は、回転につながることもあれば、次の歩みのためのスペースを作るだけのこともあります。どちらにつながるかは、バランスや音楽、相手の反応によって変わります。ふたりとも実際にできてはじめて、その動きはふたりのものになります。簡単なステップを少し続けるだけでも、毎回違って見え、違う感覚になります。






